民泊で広がる人と街のつながり2

「おいしい茅ヶ崎」では、茅ヶ崎のおいしいお店や楽しい人、イベントなどを紹介しています。それぞれを楽しむことはもちろん、オーバーナイトでそれらを楽しむこともできます。今回は、茅ヶ崎にステイする一つの選択肢として「民泊」をご紹介します。

オーバーナイトでそれらを楽しむ。茅ヶ崎にス テイする一つの選択肢として「民泊」があります。

「民泊」とは、住宅の一部、または全部を活用して宿泊サービスを提供すること。2000年代以降、インターネットを通じて民泊のホストとゲストをつなげるプラットフォームを提供するサービスとしてAirbnbなどのサービスがあります。まさにAirbnbを活用し、ここ茅ヶ崎で民泊を運営している菅井えりかさんのお話と、えりかさんの運営する民泊を利用して茅ヶ崎に宿泊したゲストお二人の体験記をお届けします。

“ひらめき”と“発見”の家、
海まで2分のゲストハウス ユリイカ( Eureka)

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2015年6月、南湖にオープンして2年目のゲストハウス、ユリイカ(Eureka)。JR茅ヶ崎駅からタクシー、またはコミュニティバスで12〜13分ほどかかりますが、海まで2分ということもあり、国内外のトラベラーが利用する素敵な空間です。

ユリイカのオーナーは東京生まれ、茅ヶ崎育ちの菅井えりかさん。日英の翻訳・通訳のお仕事をしながらユリイカを運営しています。ゲストハウスとなっているのは、えりかさんが4歳の時に、写真家だったお父様が、仕事場も兼ねて建てたご自宅。えりかさんは、お仕事で海外へ行くことの多かったお父様に同行したり、国内外からゲストが訪れることも多く、幼少期から外国の文化や人々に接する機会が多かったと言います。

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ユリイカというどことなくオリエンタルな響きのゲストハウスの名前は、えりかさんの亡きお母様のお名前「ゆりか」に由来します。古代ギリシャの学者、アルキメデスが叫んだという「ひらめいた!《Eureka(エウレカ/ユリイカ)》!」という言葉をイメージしてお祖父様が名付けた名前だそう。「父が自ら設計した私が育った家を、“ひらめき”や“発見”が生まれる場所になるようにと母の名前をつけ、思い出と共にユリイカとして運営しています」。

ゲストとオーナー、それぞれの関わり方

ユリイカには4部屋のゲストルームがあり、リビング、ダイニング、キッチン、バス・トイレ、などが共有(1室はプライベートバス・トイレ付き)。リビング、ダイニングには、各国のゲストからのお土産や、日本文化を象徴する着物や半被(はっぴ)、滞在中に楽しめる音楽ツールや子供用のおもちゃまで、なんでもそろっています。

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民泊と言っても、ゲストへのオーナーの関わり方はそれぞれ。ユリイカでは、ゲストと一緒にスタッフ共々楽しみたい、というスタンスです。Airbnbを通じて宿泊予約を受け付けていますが、利用予定のゲストとは事前に茅ヶ崎の滞在目的やどのように過ごしたいかなどをメールでやり取りします。それにより単にステイする場所を提供するか、茅ヶ崎の人や場所を紹介したり一緒に出かけたりと、ゲストに応じてスタイルを変えているそうです。

運営開始から約2年、オープン当初は7:3の割合で海外からのゲストが多かったものが、最近では国内での民泊の認知度も上がり、6:4で日本人の割合も増えてきました。海外の方は鎌倉や箱根を訪れるための利用が多く、ホームステイ感覚で民泊を利用する人もいます。また、これから日本に留学したい学生が下見として利用したり、駅から少し離れているためかスケジュールに少し余裕のある人が多いようです。特にヨーロッパ圏からのゲストは長期のバケーションを利用して来日する人が多いため、連泊傾向にあるそう。

一方日本人ゲストは、サーフィン、花火大会、海水浴、初日の出など、トップシーズン(ゴールデンウィーク、7・8月、年末年始)利用がメインではあるものの、最近は茅ヶ崎へ移住を検討中のご家族が利用することも増えてきているようです。

「単に“旅行”での利用ではなく、“地域体験”的に利用するケースがあるのも面白いですね。私自身が茅ヶ崎育ちなので茅ヶ崎で暮らすことの楽しさも伝えることができ、地元の人と繋げることもできることが特に移住を考えているゲストには良いのかもしれません。

これからのユリイカ

現在ユリイカでは、簡易宿泊所登録をすすめ、より多くの利用者とつながる準備をしています。Airbnbのサイトにも現在の日本語、英語、中国語に加え、スペイン語での表記も追加予定です。「旅行者の宿泊対応だけでなく、文化的な活動の機会も増やしていきたいという想いで、ワークショップなどの開催も計画中です。着物の着付けワークショップや、日本に在住している外国人を講師として招き日本食も含め、各国の料理のワークショップシリーズなどもやってみたいです。美術関係は小さい頃から見ていて好きなので、様々なジャンルの作家さんの個展もやってみたいと思っています。」
海外で過ごすことも多かったえりかさん、若い頃から漠然と“ゲストハウスのようなもの”をやりながら、子どもを育てたりできれば楽しいだろうな、と思っていたそう。「自分の居場所を動かさなくても、周りの人が動いてくれることでいろんな世界を体験できる、そんな場所ができたら」とえりかさん。実際ユリイカはそんな場所になりつつあります。

「民泊の運営は、自分が旅をしている時のことを思い出せば、トライできる」とえりかさんは言います。「自分も含めて茅ヶ崎で過ごすことの楽しみを最優先に、収益は後からついてくれば良いかな。少しのホスピタリティと世界を広げたいという気持ちがあればやってみる価値はあると思います。」

ユリイカにはゲストブックがあります。現在四冊目。最初の1冊目はえりかさんが高校生の頃のもの。お父様のお仕事の関係上、ゲストが多かったことで、えりかさんが面白半分に始め、ゲストに好きなことを書いてもらっていたそう。お父様がお亡くなりになった後、一時やめていたものを、ユリイカのゲストブックとして再開しました。様々な言語で他愛もないことや、滞在の感想などが書かれています。

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えりかさんがゲストにもらったという嬉しい言葉を紹介してくれました。

ユリイカとえりかさんその人を表すようなコメント。たくさんの人にこれからも茅ヶ崎での滞在、ユリイカでの体験をしてもらいたいですね。

ユリイカ(Eureka)Facebookペー
ユリイカ(Eureka)Airbnb掲載ページ

茅ヶ崎宿泊体験1
山中康司さん

埼玉県出身、東京都大田区在住の山中康司さん。「キャリアの物語をつむぐ」をテーマに、編集・ライティング、イベント企画運営、ファシリテーション、カウンセリングなどを行っています。様々な働き方をしている人が集まる茅ヶ崎のコワーキングスペース「チガラボ」代表、清水謙さんとの繋がりで、今回茅ヶ崎での宿泊体験が実現しました。

働く・食べる・遊ぶ in 茅ヶ崎

朝茅ヶ崎に到着し、お昼まではチガラボでお仕事です。肩書は「働き方編集者」。PC環境さえあればどこでもお仕事ができるのがいいですね。場所にとらわれず、その時の気分や状況によって働き方を選べるスタイルです。

楽しみにしていたランチはチガラボメンバーと一緒にラスカの「快飛」で人気のしらす丼を。「大きな駅ビルに地域のお店がテナントとして入っていること、そして地元で獲れたての魚介類が食べられることってすごい!」と山中さん。この日は烏帽子岩で獲れたサザエなども提供されていました。

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昼食後は、南口からレンタサイクルで一人散策に。15時のオンラインミーティングまでにはコワーキングスペースへ戻らないといけないので、高砂通りを抜けて、茅ヶ崎公園野球場の前を通って海までひとっ走りです。「海なし県の埼玉県民はやっぱり海を目指しちゃいますね(笑)。高砂通りはすごく雰囲気が良かったです!美術館へ行きたかったけれど残念ながら休館日でした。自転車圏内に、働く場所・ご飯を食べる場所・アクティビティができる場所がそろっているので、ワーケーション(「ワーク(仕事)」と「バケーション(休暇)」を組み合わせた造語で、旅行先などで仕事をすること)にぴったり!」と山中さんもご満悦。「それに、時間が都会よりゆっくりと流れている感じがするのでじっくりアイディアを練ったり、考え事をしたりするのにはもってこいですね」。

予想外の街、茅ヶ崎

まさにワーケーションin茅ヶ崎、仕事をして、リラックスしてまた仕事。再びコワーキングスペースへ戻りオンラインミーティングでお仕事は完了。今度は南口からバスに乗って浜見平にあるハマミーナへ向かいます。

チガラボ経由でつながった「まちづくりスポット茅ヶ崎」の柴田真季さんに南湖エリアの案内を特別にお願いしていました。「柴田さんとは、はじめましてでしたが、本当に詳しくエリアを紹介していただき、短い時間でしたが茅ヶ崎がグッと近くに感じられました。建て替えが進む浜見平団地、過渡期にある団地を目の当たりにするの初めてで、新旧の暮らしが混ざり合っている感じでした。子どもも多くていわゆる団地とは異なるイメージを持ちましたね。柴田さんの職場があるブランチのこと、南湖中央通りの散策をして、地元密着の欣ずしさんや恵比寿湯、八雲神社、南湖やんべえよ会のことなど、コミュニティとのハブ役になってくれた柴田さんと一緒に南湖を街歩きしたことで、地域のつながりの強さを目の当たりにしました。来る前の茅ヶ崎の印象は“海沿いのお金持ちの街”(笑)だったので、印象がガラッと変わりました。いわゆる“下町”っぽくて、会う人会う人みな知り合い、みたいな。想像していなかった茅ヶ崎と出会えました!」

茅ヶ崎暮らしも視野に入れ

Airbnbで予約済みの本日の宿、ユリイカへ。地方で宿泊することはあるものの民泊の利用は山中さんも初めて。到着後すぐに他のゲストとオーナーのえりかさんと一緒に乾杯!初対面同士の4人で楽しい時間を過ごしたそう。ユリイカ近くのえりかさんおすすめの店、「幸福餃子」へも足を延ばし、大満足で初日は終了。「ユリイカではゆっくりくつろげました。民泊と言えど、思ったより“宿”な感じでした。ゲスト用にリノベーションもしっかりしてあるし、人の家という印象はあまり受けなかったですね。他のゲストの方ともオーナーのえりかさんを通じてすっかり打ち解けることができました。」

翌朝は、えりかさんと一緒に「サザンビーチカフェ」へ。「朝早くからやっていて、海の目の前。住んでいる人にとっては変わらないいつもの風景かもしれないけれど、めちゃくちゃ贅沢ですよね。コーヒーを飲むだけでも、いつもの一日が特別な感じになりそう。」ゆったりと朝食をとった後は、えりかさんの車の運転で再びチガラボへ。飛び入りで「湘南100(ワンハンドレット)プロジェクト」のミーティングに参加し、都内へと戻りました。

「仕事して海へ行って、ランチしてまた仕事してというサイクルはメリハリがついて良さそうですね。仕事中の楽しみもできるしモチベーションが上がります。今回の茅ヶ崎オーバーナイトステイでは、海岸沿いを車で走るだけではわからない茅ヶ崎のリアルな部分に触れることができました。民泊やコワーキングスペースを利用することで、コミュニティと繋いでくれる安心感も得られる。暮らし方、働き方の新しい発見がありました。知り合いもできたし、近い将来、茅ヶ崎に住むとしても、もう不安はないです!」

将来の移住も考えられそう、という山中さん。次に来るときには、すでに知っている人もいて、より茅ヶ崎を知る機会を持てそうですね。

◆快飛ラスカ店
茅ヶ崎市元町1-1茅ヶ崎ラスカ6F
TEL:0467-84-5405
営業時間 11:00~22:00(21:00 L.0)
http://www.kattobi.com/

◆幸福餃子
茅ヶ崎市南湖5-17-46
TEL:0467-85-9770
営業時間 11:30~14:00 17:00〜20:00
定休日:火・水
https://www.facebook.com/%E6%B9%98%E5%8D%97%E8%8C%85%E3%83%B6%E5%B4%8E-%E5%B9%B8%E7%A6%8F%E9%A4%83%E5%AD%90-365602200264909/

◆Southern beach Cafe(サザンビーチカフェ)
茅ヶ崎市中海岸4-12986 茅ヶ崎迎賓館1F
TEL:0467-82-4445
営業時間 8:00~22:00(21:00L.O.)
年中無休
http://www.southernbeachcafe.tpd-jo.co.jp/

茅ヶ崎宿泊体験2
丸山寛子さん

東京都荒川区出身、在住の丸山寛子さん。地域密着型の食卓をコンセプトとした料理家限定のキッチンシェアハウス「mogmogはうす」の運営、また食育、地域、食卓を軸に食に関わる事業を展開しています。すでに都内と地方の二拠点で活動を開始している丸山さん、今回は現地調査と題しての茅ヶ崎宿泊体験です。

食と人が大好き

秦野でのお仕事終了後、茅ヶ崎へ向かい、到着はすでに夕方でした。特にプランを持たずにやってきた丸山さん。宿泊はユリイカをAirbnbで予約済み、オーナーのえりかさんとはSNSを通じてすでにつながっていたので、到着後すぐにえりかさんに連絡してみることに。「昭和な雰囲気の居酒屋さんにご一緒しませんか!?」とのレスポンスにもちろん即答の丸山さん。お互い初めましてですが、茅ヶ崎駅南口の居酒屋「安兵衛」で待ち合わせとなりました。超昭和風の提灯が目印の居酒屋で、えりかさんの行きつけだそう。元寿司職人の店主が作るおつまみがおすすめのお店です。料理人に特化したシェアハウスを運営している丸山さんと、民泊を運営するえりかさん、共通する部分も多い同世代の女性二人で仕事や暮らしのことなど、初対面とは思えないほど盛り上がり、「カウンターでの会話と茅ヶ崎のしらす、鯵がめちゃくちゃおいしかった!」と食関連のお仕事をしている丸山さんも大満足。「川崎から通ってくる常連さんもいるとのこと、こういう街のお店や店主の方、大切な地域の資本ですよね」。

非日常の週末移住

地方への出張も多い丸山さん、民泊は初めての体験です。女性らしいディスプレイや清潔感のある寝室、さらにこの日のユリイカのゲストは丸山さんと長期滞在の女性二人だけで、安心して滞在できたそう。安兵衛でしっかり飲んだので夜は話もそこそこに、翌朝早起きしてサザンビーチへ。「日が昇る前の砂浜へ行くと、波と漁港の船の音。瞑想もして、PCを開いて少し仕事までしてしまいました。本当は月曜日なのに、まるで休日。充実した朝を過ごせました。やっぱり都内だけじゃ疲れちゃいますよね。移住しないまでも、手頃な価格で民泊を利用して、週末移住なんていうのもいいかもしれませんね」。

早朝を浜辺で過ごし、ユリイカへ戻ってえりかさんお手製の朝食です。調理学校にも通っていたえりかさんの和食は本格的。直前にステイしていたゲストと行った葉山の朝市の梅干しなどもあり、「直接会ってはいないけれどユリイカを通じてゲスト同士もゆるい繋がりがありますね」。

人に会いに、旅に出る

ゆっくりと朝食をとった後は、少し仕事をしに駅前のコワーキングスペースチガラボへ。「SNSも手伝って、充実した茅ヶ崎での滞在になりました!チガラボは観光案内所的な役割も果たしている感じです。場所だけではなく、人ともつなげてくれる。都内からも近い茅ヶ崎でのショートステイは自分をリセットできる機会としても良いかもしれないですね。ユリイカのえりかさんとも出会えて本当に良かった!観光とかではなく、その街へ行く理由が“人”であれば、何度でも訪れたくなりますよね。茅ヶ崎で出会った人にまた会いに来たいです!」 近々ハワイアン関連のイベントを構想中の丸山さんは駅チカのハワイアンスタイルの「Ahuahu(アフアフ)」で鎌倉のお仕事仲間とのランチミーテイングで茅ヶ崎体験終了でした。

◆居酒屋 安兵衛
茅ヶ崎市共恵1-2-23
TEL:0467-86-9463
営業時間:17:00〜翌4:00頃まで
定休日:火曜日

◆ハワイアンレストラン アフアフ サウス ロコスタイル Ahuahu South Locostyle
茅ヶ崎市共恵1-3-14-103
TEL:0467-87-3930 
営業時間
・平日
11:30〜14:30 (14:00L.O.)
17:30〜23:00 (フード22:00 ドリンク22:30L.O. )
・土曜日
11:30〜23:00(フード22:00 ドリンク22:30L.O. )
・日曜日・祝日 
11:30〜22:00(フード21:00ドリンク21:30 L.O.)

定休日:火曜日
https://www.facebook.com/Ahuahu-south-loco-style-112648035541952/

民泊を利用して、泊まってみるとこれまで見えてこなかった暮らしや、人との出会いがありました。「旅行」と言わないまでも、その街を今までより少し楽しんでみたい、という時の一つの選択肢になります。また、茅ヶ崎に住む人も、他の街で民泊を利用してみるのも自分のまちを振り返る良いきっかけになるかもしれません。

今後も多くの人が茅ヶ崎のまちと人と繋がり、より楽しいまち、茅ヶ崎にしていきたいですね。


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