茅ヶ崎に辿り着いた人たち 〜そのきっかけと今の暮らし〜

茅ヶ崎は、市外から引っ越してくる人も多いまち。

何がきっかけで茅ヶ崎に住むことになり、今はどんな茅ヶ崎暮らしを楽しんでいるのでしょうか。
県外、海外出身で茅ヶ崎暮らしを楽しんでいる皆さんにお話を伺いました。

〜都心から海のまち、茅ヶ崎へ〜

岐阜県出身 東京から茅ヶ崎へ:茅ヶ崎暮らし7年目の清水謙さんの場合

清水さん_S

現在平和町にお住まいの清水さんが生まれ育ったのは、7つの県に囲まれた、海に接する面のない岐阜県。家が山の上にあり、そこからは愛知県との県境である木曽川が見え、風景の開けた場所だったこともあり、漠然といつかは自然や海を近くに感じられるようなところで暮らしたいと思っていたそうです。

そんな環境で育った清水さんは2010年、都内から茅ヶ崎へやってきました。奥さんと中学1年になる息子さん、そして愛犬と一緒に茅ヶ崎に暮らして7年目。今では茅ヶ崎で自らコワーキングスペース(さまざまな仕事・年代の人が集まり、仕事や活動、打ち合わせや読書、考えごとなどに利用する場)を運営することになった清水さんの茅ヶ崎暮らしについて聞きました。

◆茅ヶ崎で暮らすことになったきっかけは?

都内は、一人暮らしや夫婦で住むには利便性も高く、不自由は感じていなかったものの、子育てはもう少しゆったりした自然の多い郊外のほうがよいと思っていました。家族内ではそれまで何度か「移住計画ブーム」がありましたが、2010年4月の息子の小学校入学に向けて、本格的に生活のベースを移すことを考え始めました。初めは葉山、逗子から海沿いのまちを西へ、平塚ぐらいまで、と思いながらどの辺りまでなら自分たちの暮らしのベースとしてあり得るかということを検討しました。住むまちを選ぶにあたっては、不動産屋の方に「物件」よりも「地域」のことが知りたいとお願いし、車でまちを回ってもらいました。学区の雰囲気やまちの日常を知ってから物件を探しました。妻も一人で思い立って平日に茅ヶ崎へ来て、歩いて回りながら街の人に話しかけてみるなど、そこに暮らす人の雰囲気を感じ取ることを重視していました。結果、学区の雰囲気やまちの日常を知る中で、最もフィット感があったのが今の平和町でした。

漠然と海の近くを想定していましたが、海と言っても色々な種類の海の近くの暮らしがあります。横浜のような「港」のような海なのか、「ビーチ」なのかなど考えて、湘南エリアでもいくつも「海」を見に行きました。その中で、茅ヶ崎の海はトップシーズンでも比較的ゆったりしていて、地元の人がのんびりしている良さがあり、想像していた「夏の海のまち」の暮らしの大変さを良い意味で裏切られ、これなら海の近くでものんびり暮らせるというイメージを持つことができました。また、自分たち家族にとっては、藤沢よりも茅ヶ崎の持つローカル感が合っていると感じました。

2009年の4月頃に引っ越しを検討しはじめ、夏前には様々なエリアの調査をし、年末に仮住まいへ移動、息子の小学校入学直前の2010年に茅ヶ崎暮らしが始まりました。

◆暮らしてみてわかる、海辺の暮らしとは?

駅までの近さより、海までの距離を重視した暮らしの拠点。海までは自転車で2〜3分です。サーフィンは茅ヶ崎へ来てから始めました。よく行くポイントはチサン・チーパー・汐小前。

最近は忙しく、海へ入るのは月数回くらいですが、それでも家からすぐ、気が向いた時に海へ行きサーフィンができる気軽さと気持ちよさは格別です。サーフィンをする人たちを眺めてみると、思ったより年齢層が高い。そんな中、子どもたちも気軽にやっていて小学生くらいからシニアまで幅広い年齢層の人たちが楽しめるスポーツだと感じます。また、まちなかでサーファーを観察してみると、必ずしも海の近くに住む人たちではないということ。駅より北側からも原付きや自転車に乗って海へやってきます。もちろん車で市外や県外から来る人と比べれば格段に近いですね。

茅ヶ崎のビーチ
茅ヶ崎の海

更に、サーフィンをしない人も海辺で良く見かけます。犬の散歩や子どもたちの砂遊び。これだけのびのびと自由に遊べる「砂場」が暮らしの中にあるというのは、同じように海のある港町とは違った良さがあります。

夏には花火を砂浜に寝転んで見ることができたり、湘南祭のような大きなイベントが砂浜で開催されるということに、住んでみるまでは知らなかった新鮮な驚きがたくさんありました。

◆海のまちで野菜づくり?

清水さん_収穫祭_S

2014年の春から、市内のNPOが主催する「ふれあい畑塾」というプログラムに参加し、茅ヶ崎市内に畑を借り、野菜を育て始めました。実家の父が趣味でやっているお米や野菜作りを手伝った経験もあったことから気軽に始められると思ったのと、畑の活動を通じて地域とのつながりができるのではないかと考えたからです。

海のまちで正直ここまで本格的に野菜を作ることができるとは思っていませんでした。広くはないものの、実際に自分の畑の管理を始めてみると、野菜作りの楽しさは想像以上。自分で作った野菜のおいしさや料理の楽しさはもちろん、畑で出会う人たちとのつながりも大きな収穫でした。畑を貸してくれている農家さんや、同じく一緒に畑を借りている仲間とのネットワークが広がり、今では自分たちの畑で育てた野菜を使った料理教室イベントや、仲間のお店での野菜販売やレシピ提供なども行っています。また農家さんのハウスでバーベキューを開催したり、畑のマネジメントをしているNPOにも関わりはじめ、当初想像していた以上に、畑がつないでくれた地域との関わりを楽しんでいます。

◆働き方に変化は?

2010年に茅ヶ崎に越してきてからも、仕事は都内のままだったため、30分だった電車での通勤時間が1時間20分に。激務の仕事だったことや、地域に関わる時間を増やしたいという思いもあり、いずれワークスタイルを変えるつもりでした。そして2014年に会社員を辞め、コンサルティングや企画の会社を起業しました。地域活動や社会課題に取り組む組織や人を支援しながら、自らも地域で主体者となって取り組んでいます。全国各地への出張も多く、さまざまな地域のお手伝いをしながら幅広いつながりや経験を得て、それを茅ヶ崎で活かして活動しています。

◆移り住んだからこそ、始めたことは?

茅ヶ崎に移り住んだものの、生まれ育った人と比べると自分はよそ者。だからこそ、地域を俯瞰して見ることができると思っています。もともと茅ヶ崎に住んでいる人、これから住んだり関わったりしたい人、他の地域の人をつなげていく場を作ることが自分の役割だと考えています。具体的には、「チガラボ」というコワーキングスペースの運営を始めました。茅ヶ崎在住の人はもちろん、これからの働き方を模索している茅ヶ崎外に住む人も気軽に立ち寄ることができる、単なるスペースにとどまらない、新しいことを生み出すコミュニティを目指しています。定期的なイベントやワークショップを開催したり、何かをやりたい人、既に始めている人、応援したい人をつなげ、それぞれが一歩を踏み出すきっかけを作りたいと思っています。

チガラボ

 

自分自身もこの茅ヶ崎に軸足を置きつつ、常に新しいヒト・モノ・コトを茅ヶ崎に持ちこみ、つなげていくことで、地域に関わっていきたいです。

もともと茅ヶ崎に住んでいなかったからこそ見えてくるものがあり、茅ヶ崎の中だけで完結しない、人・もの・ことが「越境」することで、より茅ヶ崎が面白くなっていきそうですね。

▼コワーキングスペース チガラボ
住所:茅ヶ崎市新栄町13-48ワラシナビル5F
TEL:050-5319-2906
メールアドレス:info@chiga-lab.com
facobook:https://www.facebook.com/chigalab
ホームページ:http://chiga-lab.com
営業時間:9:00〜22:00
定休日:なし

チガラボ_02_S

〜海を越えて茅ヶ崎へ〜

カナダ モントリオール出身 東京、藤沢を経て茅ヶ崎へ:茅ヶ崎暮らし4年目のMax Bowmenさんの場合

もともとの勤務地が茅ヶ崎、仕事を通じて茅ヶ崎エリアに住む人たちと触れ合い、このエリアの人の暖かさを感じるにつれ、人の心も穏やかで、潮の香りを感じられるここ茅ヶ崎に住みたい、と思うようになりました。茅ヶ崎暮らしで感じることはやはり、住んでいる人の心が暖かく、皆フレンドリーで程よく田舎ぐらしの雰囲気もあるということ。そして出会う人は皆とてもポジティブでラフな考え方の人が多いと感じています。

茅ヶ崎の南側は少しリッチなイメージとサーフィンをする人たちが作り出すリラックスした雰囲気、北は自然豊かな里山と田畑に囲まれるエリアというイメージで、南側と北側では違う街のような印象ですが、それが一つのまちであるのが面白いです。実際暮らす前と後では、とてもリラックスして生活することができて、ストレスフリーになりました。これまでかなり引っ越しすることが多かったけれど、これからは茅ヶ崎にずっと住み続けたいと思うように。

海側に住んでいるので、海へ散歩に行くことも多いですが、特に「夜」のビーチに出掛けるのが好きです。日中のビーチは犬の散歩やランニングをする人たちで賑わっていますが、夜はとても静か。月明かりに照らされた波打ち際と波の音を聞きながら歩いていると、とてもリラックスできるのでお気に入りです。

 

Maxさん自身、茅ヶ崎で暮らす中でイベントに参加したりしながらコミュニティを広げ、たくさんの出会いに恵まれてきました。海外出身で茅ヶ崎で暮らす人にとっても、茅ヶ崎は穏やかで馴染みやすいのかもしれませんね。

〜 Maxさんお気に入りのお店 〜

▼マルナカ
茅ヶ崎の老舗、ショッピングセンター内の八百屋さん。大型店舗にはない老舗感があって規模や雰囲気がMaxさんもお気に入りのお店。雨でなければ店頭での販売もしていて、とても活気があります。

住所:茅ヶ崎市新栄町2番30号101
TEL:0467-85-8081
営業時間:10:00〜19:00
定休日:火曜日

ナルナカ

〜都会のマンション暮らしから茅ヶ崎へ〜

相模原市出身 東京から茅ヶ崎へ:茅ヶ崎暮らし5年目 高橋行一さんの場合

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20年ほど前から、趣味のサーフィンで湘南を訪れる機会が多く、湘南エリアの中でも観光客の多い江ノ島エリアなどに比べ、ローカルな雰囲気漂う茅ヶ崎に魅力を感じていました。いつかは茅ヶ崎に住みたい、と漠然と思っていて、都内のマンションで暮らす中、娘が生まれたことで、このまま住民同士の面識もあまり持たない都会のマンションでの暮し方に疑問を感じ始めました。何気なく茅ヶ崎の住宅展示場にふらっと立ち寄ったことで、一気に茅ヶ崎暮らしが実現することになりました。

茅ヶ崎でとても魅力的に感じるのは、住宅街の路地裏などに突如現れる個性的なお店やハンドメイド作家さんのアトリエなどの存在。小さなマルシェや軒先フリーマケットなどがあちこちで開催されたりして、地元に密着したカルチャーがあります。自転車でまちなかを散策すると、茅ヶ崎暮らしを始めて5年たった今でも、思わぬ新しい発見がたくさんあります。車だと通り過ぎてしまうような小さな喜びがまちのあちこちに点在していることが、住んでいる人たちに愛される理由だと感じています。

茅ヶ崎暮らしを楽しむ一方、都内勤務のため通勤時間は長くなりました。でもその時間を活用して情報収集やスケジュール管理などをするようになり、オンとオフの切替がはっきりして、プライベートがとても充実したライフスタイルに。ハンドメイド作家のパートナーと共に、プラントハンターとしても活動をはじめました。茅ヶ崎の気候にあった植物を取り入れて海を感じられるライフスタイルを発信すべく、アクティブに活動しています。

 

ずっと茅ヶ崎に暮らしている人、外から移ってきた人を含め、専門的なスキルや、想いを持った人と茅ヶ崎でたくさん出会ってきたそう。これからも出会いを大切に、より豊かな暮らしをここ茅ヶ崎で楽しんで頂きたいですね。

高橋さんご夫妻のユニット ハンドメイド雑貨&プランツ Style du Nature
https://www.facebook.com/Style-du-nature-157540411253341/

〜 高橋さんお気に入りのお店 〜

▼ GARA中海岸
茅ヶ崎のイベント会場ではおなじみ、キッチンカーでのインド料理移動販売店。オレンジ色のキッチンカーを見かけるとつい吸い寄せられてしまいます。モチモチのプレーンなナンのほか、アップルシナモンなどのデザートナンもおすすめ。

※移動販売のため営業場所、営業時間等はFacebookページで要確認。
Facebookページ:https://www.facebook.com/Garanakakaigan/
ホームページ:http://www.garanaka.com

Gara

〜茅ヶ崎へ移住、転職、ライフスタイル一変!〜

東京出身 吉祥寺から茅ヶ崎へ:茅ヶ崎暮らし2年目 剣持隆行さんの場合

釼持さんサーフボード_S

趣味のサーフィンでパートナーと出会い、結婚後も休日にはよく都内から湘南へサーフィンにきていました。もともと湘南エリアが大好きで、最終的には茅ヶ崎へ移住、更には大好きな海の近くの職場へ転職もし、ガラッと暮らし方が変わったと思います。
いずれは湘南で暮らしたいと漠然と思っていたものの、「仕事」と「子育て環境」を変えることになる、ということがネックとなり、なかなか暮らしを変化させる事ができずにいました。しかし、思い切って不動産屋に足を運び、情報収集し始めた時、引っ越しと転職が一気に現実を帯び始めました。

茅ヶ崎への引っ越しが更に本格化したのが、茅ヶ崎に住む建設会社の代表、西川さんにサーフィンを通じて出会ったこと。西川さんはJR 茅ケ崎駅より北側に住んでおり、頻繁にサーフィンを楽しみに海へ。沿岸部でなくても手軽にサーフィンを楽しむ生活があるというのは目からウロコでした。そんな西川さんとの出会いとサポートによって、もともと希望していた海沿いの物件ではないにしろ、樹々に囲まれた温かみのある住まいと出会うことができました。

都内から越してきて感じることは、茅ヶ崎の人はとにかくみな優しいということ。車の運転に際しては特にそう感じることが多いです。近所でも子どもを安心して遊ばせられ、ご近所づきあいもしっかりある。ご近所づきあいからの発展やさらなるつながりが持てていることも茅ヶ崎暮らしを楽しめている理由です。物件を紹介してくれた西川さんともその後ずっとお付き合いがあり、それがきっかけで奥さんがDIYを楽しむように。今ではオンライン・ショップを運営するまでになり、娘も含めて茅ヶ崎での暮らしを楽しんでいます。

茅ヶ崎に住みはじめて新しいことにどんどんチャレンジし、自ら楽しもうという姿がとても素敵です。こういう人たちがまた、茅ヶ崎の魅力となっていくのでしょう。

〜 剣持さんお気に入りのお店 〜

▼ 本格七厘炭火焼 宝源(ほうげん)
茅ヶ崎生まれ、茅ヶ崎育ちのオーナーが作る自家製ダレで、新鮮なホルモンを炭火焼で食べられるお店。1階はカウンター・テーブル席があり、2階はお座敷があるので、娘さんも一緒に焼肉を楽しめると、剣持さんもお気に入りです。

住所:茅ヶ崎市高田2-3-1
TEL:0467-53-6229
営業時間:17:00~23:00(L.O.22:30)
定休日:月曜日(祝日の場合は火曜日)
ホームページ:http://sumibiyaki-hougen.com

宝源

最後に

皆さんのお話を伺っていると、やはり「人」がキーワードのようです。既に住んでいる人と関わりを持つことで、茅ヶ崎での様々なネットワークが広がり、ライフスタイルや働き方にポジティブな影響を与えています。茅ヶ崎のこの環境が、住む人を朗らかにし、外から来た人も積極的に受け入れ、多様な人たちと同じ街で一緒に暮らしていくということを楽しむ風土を作り出しているのでしょう。


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