茅ヶ崎と農ある暮らし

茅ヶ崎といえば、まず「海」をイメージする人が多いのではないでしょうか。海があるまちでの暮らしに憧れる人が多いのも事実。ただ、茅ヶ崎は海はもちろん、山側の暮らしも充実しています。地元の新鮮野菜を手に入れられる場所が豊富にあり、また自分で食べる野菜を自分で作るということができる場所も増えてきました。日々の食事のおいしさと安全、子供の食育、生産者と消費者の関係などに対する関心はますます高まっています。茅ヶ崎には、"農ある暮らし"を楽しむための、さまざまな選択肢があります。

若手農家から買う、安心でおいしい野菜たち

茅ヶ崎では「海辺の朝市」をはじめとするマルシェや農家の直売所がたくさんあります。なかでも、最近じわじわとファンを増やしているのは、新規就農者を中心とした有機栽培農家6人からなるグループ「Bio farmers Chigasaki(Biocchi・ビオッチ)」。こだわりの有機野菜を「モキチグリーンマーケット」(熊澤酒造・香川)で販売しています。

農園こえる 城月さん
農園こえる 城月さん

グループの発起人である伊藤英世さん(伊藤農園)は、直売を続けてきたご自身の経験から、若手農家が技術を磨く機会、お客さんの声を直接聞ける販売機会が大切だと考えています。出店メンバーの城月さん(農園こえる)は、「このマルシェは生産者と消費者の互いにとってメリットであふれている。」と言います。

マルシェのお客さんに聞いてみると、「お店の外観や生産者さんがとってもおしゃれで親しみやすい。市内で近いのでまた来たい。」(市内在住・女性)、「生産者から直接買えるので安心して食べられますし、旬の野菜で四季が感じられるのがとっても良いです。」(川崎在住・夫婦)、「感じの良い売り子のお兄さんが美味しい食べ方を教えてくれたので、実践してみたい。」(寒川町在住・女性)とのこと。

モキチグリーンマーケットも地元野菜を楽しむための選択肢のひとつ。このマルシェでは曜日ごとに農家が交代で売り場に立ち、お客さんとの会話とともに野菜を届けています。新鮮でおいしい地元野菜と、畑と野菜に愛情を注ぐイケメン農家に会いに行ってみませんか。

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▼ モキチグリーンマーケット
開催日:毎週月・水・金 11:00-15:00ごろ
場所:熊澤酒造内(茅ヶ崎市香川7丁目10-7)
駐車場:あり
▼若手農家グループ「Biocchi」
Facebook:https://www.facebook.com/Biofarmerschigasaki/

地元野菜のおいしい食べ方を提案する飲食店

地元野菜を美味しく食べる方法は、地元の飲食店がよく知っています。こだわりのお店を3店ご紹介します。

◆イタリアン食堂 カラーブリア

住宅街にある隠れ家的なレストラン「イタリアン食堂 カラーブリア」。ここでは素敵なご夫妻が、茅ヶ崎の新鮮な野菜、時期によって「伊藤農園」さんや「畑志せんや」さんなどのお野菜をふんだんに使ったイタリア料理を手頃な価格で提供してくれます。

特に「季節野菜の蒸し焼き」と「水牛のモッツアレラとトマトのカプレーゼ」は、野菜のおいしさをダイレクトに感じられる一品です。まさに口の中が幸せとはこのことを言うのかもしれません。もちろんイタリアンワインとの相性もぴったりです。

ロウソクの揺れる素敵な空間で、温かみのあるイタリアンに舌鼓をうつのはいかがでしょうか。

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季節野菜の蒸し焼き
季節野菜の蒸し焼き
水牛のモッツアレラとトマトのカプレーゼ
水牛のモッツアレラとトマトのカプレーゼ

▼ イタリア食堂 カラーブリア
住所:茅ヶ崎市室田3-11-55
TEL:0467-28-1537
営業時間:11:30-14:30(L.O.13:30)、18:00-22:30(L.O.21:00)
定休日:月曜
Twitter:@calabria_shonan
駐車場:あり

◆小食堂 みずき一丁目

JR相模線香川駅から徒歩10分、住宅街にひっそりと佇む「小食堂 みずき一丁目」。のれんをくぐると、お店の人たちの明るい笑顔が迎えてくれます。メニューには茅ヶ崎産の野菜はもちろん、地魚もふんだんに取り入れられています。

近くには人気の「伊右衛門農園」さんがあり、そこからほとんどの野菜を仕入れているそうです。「なによりも、自分がおいしいと思うものをお客様に。」「トウモロコシは朝収穫したものを朝茹でるか夕方茹でるかによって、全く味が違う。」など熱心にお話してくださったのがとても印象的でした。

気さくで和気あいあいとしたスタッフの皆さんと、そして何よりもご主人の誠実さが伝わってくる丁寧な料理をいただけば、また行きたい、と思うこと間違いないでしょう。

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▼ 小食堂 みずき一丁目
住所:茅ヶ崎市みずき1-1-10
TEL:0467-52-3194
営業時間:11:30-14:30 (L.O.13:30)、17:30-22:00 (L.O.20:30)
定休日:月曜
HP:http://mizuki-1chome.com/
駐車場:あり

◆bowl market juice & deli

“コールドプレスジュース”をご存知でしょうか。水や砂糖を一切使わずに野菜や果物を低速・低温で絞ったジュースで、健康に気を遣う女性たちの間でじわじわと人気が高まってきています。この茅ヶ崎にも、地元の有機野菜をふんだんに使ったコールドプレスジュースを頂けるお店「bowl market juice & deli」があります。JR茅ヶ崎駅南口から徒歩5分、開放的でお洒落な外観が特徴です。なんとジュースに使う野菜の一部は、お店のみなさんが愛情を込めて育てるフレッシュな野菜たちなのです。オーナーの永島さんご自身の、ジュースクレンズ(ジュースを使ったデトックス方法)の経験をもとに、このお店を始めるに至ったそうです。

最近は旬というものが目に見えづらくなってしまった。だからこそ、改めて自分が口にするものの大切さや、「土からの恵み」そして「自然のおいしさ」をより多くの人に感じてほしい、というのが強いこだわり。
店頭にならぶ旬の野菜や果物を使ったジュースはもちろんのこと、野菜たっぷりのデリも魅力の一つです。体が変われば心も変わる、そんな自然のパワーが詰まったジュースを求めてぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

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▼ bowl market juice & deli
住所:茅ヶ崎市東海岸北2-1-57
TEL:0467-84-0318
営業時間:月~金 7:00-19:00 / 土・日 8:00-18:00
定休日:不定休
HP:http://www.bowljuice.jp
※駐車場はありません。近隣のコインパーキングを御利用ください。

おいしくて楽しい、自分で育てる野菜

身近に農にふれる機会としては、市内に点在する農地を活用した貸し農園があります。土にふれ、自分の手で野菜を育てることは楽しく、採れたての新鮮野菜を食卓で味わうことができます。 貸し農園は、市が管理するものや民間が運営するものなどさまざまなタイプがあります。そのひとつ、NPO法人湘南スタイルが運営する「ふれあい畑塾」。地元農家が先生(塾長)として丁寧に教えてくれて、種苗や肥料、農機具などがすべて用意され手軽に参加できます。畑作業の連絡や利用者同志の情報交換はFacebookを活用。畑で採れた新鮮な野菜を使った料理教室や収穫祭などさまざまなイベントも行われており、畑をきっかけとしたコミュニティが生まれています。

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ほぼ毎月開催される体験学習イベントのひとつ「ぬか漬け教室」をのぞいてみました。最近は、ぬか床のある家庭は少ないそうですが、ぬか漬けは日本が誇る発酵食品。用意されたぬか床は、この日の先生である料理家の広瀬啓子さんが嫁入りの時に受け継いだもので、なんと100年もの。講座では、ぬか床のつくり方だけでなく、おすすめの素材(野菜だけでなく、豆腐やこんにゃく、イワシまで!)、健康効果などもりだくさん。「ぬか漬けにする野菜は、畑で大きくなり過ぎたきゅうりなども活用できて、無駄なく楽しめます」という広瀬さんの言葉には、食材に対する深い愛情が感じられました。畑の野菜を楽しみながら、地域の食文化を継承していく貴重な機会となりました。今後も、味噌づくりやアウトドア料理などが予定されていて、農園の利用者ではない人も参加できるそうです。

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▼ふれあい畑塾 ホームページ・Facebookページ
http://www.shonan-style.jp/project/hatake/ https://www.facebook.com/hatakejuku/
※現在、2016年秋スタートの区画に空きが出たため募集中。説明会が8/21(日)に開催されます。詳しくはウェブサイトをご覧ください。
※イベントは不定期開催のためウェブサイトをチェックしてください。

茅ヶ崎で広がる農ある暮らし

ご紹介してきたような、茅ヶ崎の農ある暮らしを楽しむ人たちの声も聞いてみました。

市内在住の角田さんは友達といっしょに7家族でコミュニティ農園を借りています。以前から直売所で野菜を買ったり、援農ボランティアに参加するなど、地元の野菜や農業に興味があり、手軽に共同でできる畑を探していました。実際に始めてみると、今までスーパーで買っていた時は嫌がって食べなかった野菜を、自分の畑で採れたものならと、食べられるようになった子も。お母さんたちも、もっと色々な品種を育ててみたい、と興味が広がっているそうです。元気な子どもたちが畑に集まると、そこは虫探しや泥だんごづくりの遊び場に。子どもたちの笑顔とにぎやかな声が響く様子は、食育の場としての畑の可能性を感じさせてくれます。

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工務店(株式会社西川リビング)を経営する西川さん。家を建てた後のお客さんとの交流を重視し、地域のことを一緒に楽しむ機会として米づくり体験のプログラムを利用しています。家を建てるのは都心からの移住者と、茅ヶ崎をはじめ湘南エリアに住む人が半々ですが、田植えや稲刈りの経験はない人がほとんど。初めての体験に子どもも大人も泥にまみれながら夢中になっています。秋には収穫祭もあり、参加したお客さんからは「茅ヶ崎でこんな体験ができるなんて思わなかった」「ぜひまた参加したい!」といった声が。身近に農にふれる機会は、地域のさまざまな魅力を感じ、茅ヶ崎ライフの豊かさを実感することにつながっているようです。

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最後に

茅ヶ崎は「海の街」というイメージが強いですが、北へ向かうと畑や里山エリアへと景色を大きく変えます。身近に両方を楽しむことができるのが、茅ヶ崎の豊かさであり贅沢なところではないでしょうか。ぜひ皆さんも様々な方法で、暮らしに少し「農」をプラスしてみませんか。


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