ハワイ・ホノルル

今年(2017年)で市制施行70周年を迎える茅ヶ崎市。これまでの歴史の中で、様々な文化が根付いてきました。2014年には、ホノルル市・郡と姉妹都市協定が締結され、また新たな文化が育まれることとなりました。この姉妹都市提携をきっかけにスタートしたホノルルウィークが、今年もサザンビーチちがさき海開きの日(7月1日)からサザンビーチ花火大会当日(8月5日)までの約1ヶ月間にわたり開催されます。おいしい茅ヶ崎では、ホノルルウィーク開催に合わせ、市内でハワイ・ホノルルと関わりをもちながら暮らしている皆さんに、茅ヶ崎とホノルルの共通点や、ハワイ文化の魅力についてお話を伺ってきました。

砂浜のステージで踊る“フラのまち”、茅ヶ崎2

茅ヶ崎の夏の始まりを告げる「湘南祭」、茅ヶ崎市民が集うイベント「春の市民まつり」「市民ふれあいまつり」などではお馴染みのフラのステージ。小さな子どもたちから大人まで、とても楽しそうに踊っています。茅ヶ崎のイベントには欠かせないフラですが、もともとは文字がなかった時代のハワイにおいて、神への感謝や敬意を表すための祈りである踊りだったそうです。
今年4月に開催され24回目を迎えた「湘南祭」の第2回開催時から、毎年ステージに立っているという、今井裕子さんが主宰する、茅ヶ崎を代表するフラスタジオ「カロケメレメレ・フラスタジオ」にお邪魔してきました。

ホノルル

カロケメレメレ・フラスタジオの練習風景

ロングヘアーをお団子にして、お揃いのTシャツとイエローのパウスカート(フラダンス用のふわっとしたスカート)で穏やかな音楽にのせて踊る小学生の女の子たち。その可愛らしさとは裏腹に、腰や頭の位置、出す足の位置まで細かい指導が続き、女の子たちの表情は真剣そのものです。しばらく練習を見ていると、チームで踊ることの難しさだけでなく、筋力や柔軟性も必要なことが段々と分かってきました。
数多くの大会で優秀な成績を収めている「カロケメレメレ・フラスタジオ」は、2歳児からレッスンに通っています。今でこそ子どもからシニアまで楽しめるようになったフラですが、代表の今井さんがフラを初めた1990年代は、フラやウクレレなどのハワイ文化は、お金持ちのおじさま、おばさまたちのものだったそう。その後、2000年に日本初のフラの雑誌「HULA Le’a」が刊行されたことや、インターネットの普及によっていわゆる“フラバブル”の時代に。
今では、女の子の習い事として、バレエやチアなどと並ぶ選択肢の一つになっています。茅ヶ崎には規模の大きな教室は7つ程ですが、小さな教室を合わせたらかなりの数になるのではないかとのこと。色々なチームに所属する野球少年が学校のクラスに何人もいるように、様々なフラ教室に通う女の子たちがクラスに何人もいるのは茅ヶ崎くらいでは、とも。やはり茅ヶ崎はフラが盛んなまちなのですね。

今井先生の繊細な指導により、レッスンは進む

1991年にフラと出会い、1995年にハワイへ渡り本格的にフラの指導を受けたという今井さん。それ以降ずっとハワイとの関係は続いています。何度もハワイを訪れることで見えてきた茅ヶ崎とハワイの共通点があるそうです。それは「こじんまりとしたサイズ感。そしてしっかり一つの“まち”としての一体感がある」こと。「ハワイは世界中のさまざまな国から人々が移住してきても、先住民の文化も大切にしながら共存し、発展してきた島。茅ヶ崎も、もともと住んでいる人と移住してきた人たちが上手に共存している。受け入れる力とか、試す力がどちらもあるのだと思う。だからなのか、どちらもイベントが多いまちだし、自然にフラをやる私たち含めて、色んな人が活躍できる場があるよね」と今井さん。「アロハビズとかアロハマーケットとか、姉妹都市になるずっと前から、まちを引っ張ってきた人たちはハワイが好きな人が多かったんじゃないかな」とも。

約20年前に茅ヶ崎にスタジオを開き、今では茅ヶ崎も含め全国9箇所でレッスンを行っている「カロケメレメレ・フラスタジオ」。今年の「湘南祭」は終わってしまいましたが、今後茅ヶ崎で開催されるイベントでは、9月9日(土)の「茅ヶ崎トレジャー祭」、23日(土)の「ちがさき環境フェア」への出演が決まっています。すっかり茅ヶ崎を形づくる要素の一つとして定着しているフラ。ホノルル市と姉妹都市になったことによって、さらにハワイ文化が身近に感じられ、体験したいという人も増えているのかもしれませんね。「カロケメレメレ・フラスタジオ」では、一度やってみたい、という人向けに体験レッスンも開催されています。小さな子どもからシニアまで楽しめる、フラ。ぜひ一度体験してみませんか。「砂浜のステージで踊れるって、茅ヶ崎くらいしかないですから!」とのことでした。

カロケメレメレ・フラスタジオ/トカリガ
神奈川県茅ヶ崎市中海岸3-10-56 ブルードゥシェル1F西側
TEL・FAX:0467-87-8406
メール:postmaster@kalokemelemele.jp
ウェブ:http://www.kalokemelemele.jp/
Facebookページ:https://www.facebook.com/Kalokemelemele-Hula-Studio-Tokariga-434399763254118/
ブログ:https://ameblo.jp/kalokemelemele-tokariga/

茅ヶ崎・ホノルル 姉妹都市文化交流のこれから

茅ヶ崎市が、ハワイ・ホノルル市と姉妹都市になったことをきっかけに、その活動の場を広げた人たちがいます。活動の歴史はなんと57年!茅ヶ崎が市制となった十数年後に誕生した茅ヶ崎市文化団体協議会の皆さんです。

ホノルル

ホノルル市長と盆ダンスにて

茅ヶ崎市文化団体協議会は、市民の心の糧となる文化芸術活動を発展させるために設立され、毎年秋の「茅ヶ崎市民文化祭」を茅ヶ崎市とともに主催しています。姉妹都市締結の翌2015年には、さっそく団体内にホノルル文化交流委員会が設置され、その年の「茅ヶ崎市民文化祭」では「ハワイ王国」についての展示が行われました。この茅ヶ崎とホノルルの姉妹都市関係を「異文化交流を実現するチャンス」と捉えアクティブに活動を続けています。

今でこそ、リゾートの代名詞として連想されるハワイですが、明治から始まった移民や太平洋戦争など、両国の歴史に大きく影響した出来事がありました。日本からハワイへ移住した移民の数は、最盛期はなんと今の茅ヶ崎の人口ほど、21万人にものぼったそうです。ハワイに移り住み、日系アメリカ人となった人たちの歴史を知ることが、現代のホノルル文化への理解を深め、さらなる交流を目指しています。2016年から市内で「ホノルル勉強会」を開催し、ハワイ日系二世に関するドキュメンタリー映画の上映会や講演会などを実施。さらにはホノルルの盆踊り(盆ダンス)を訪問、和太鼓など日本文化に関する活動を行う現地の団体も訪ね文化交流を提案するという視察研修も行いました。この視察研修を皮切りに、今後も様々な文化交流が生まれていきそうです。

ホノルル副市長と
ホノルル副市長と
ホノルル書道教室訪問
ホノルル書道教室訪問
茅ヶ崎でのホノルル交流作品展に先生を迎える
茅ヶ崎でのホノルル交流作品展に先生を迎える
ホノルル副市長へ華道の紹介
ホノルル副市長へ華道の紹介

視察の際、祭太鼓の団体を訪問中、山田耕筰が茅ヶ崎に住んでいたときに作曲した「赤とんぼ」を口ずさむと、どんどん歌声が広がっていったことや、ホノルルから贈られた書き下ろしの書道作品の一つに出てくる「サダコの折り鶴※1」が2017年の8月に茅ヶ崎にも寄贈されることになった、いうエピソードもあったそうです。

2017年10月6日(金)から開催される「茅ヶ崎市民文化祭※2」には、ホノルルの俳句の会に参加の呼びかけを企画中。また、12月中旬には、ホノルルにおいて、茅ヶ崎市・ホノルル市双方の書道作品による「合同色紙展」開催が決定したそうです。書道や俳句、盆踊り(盆ダンス)やおせち料理など、ホノルルの人たちは自分たちのルーツを大切にしながらも、少しずつアレンジし、日本の文化や慣習を伝えています。姉妹都市提携によって始まったこの交流がさらに広がり、息の長いものになっていきますように。

※1「サダコの折り鶴」:広島の原爆の子の像のモデル、佐々木禎子さん本人が白血病の  闘病中に薬の包み紙などで折った折り鶴。1300、1500羽とも言われている。
※2「茅ヶ崎市民文化祭」:毎年茅ヶ崎市民文化会館で開催されていますが、今年は文化会館の建替えに伴い、茅ヶ崎市コミュニティーホール、青少年会館、茅ヶ崎市立図書館など、公共施設を中心に市内各施設で開催される予定です。

茅ヶ崎市文化団体協議会ウェブサイト
ウェブ:http://www.chigasaki-bdk.sakura.ne.jp/

中学2年生でハワイへ渡った回数はすでに3回!それもただのトリップ(旅行)ではなくサーフトリップ!そのうちの1回は「ホノルル市長杯グロメッツサーフィンコンテスト茅ヶ崎2016」の15歳以下のクラスで優勝した副賞だそうです。茅ヶ崎生まれ茅ヶ崎育ちで小学校4年生からサーフィンを始めた小崎歩夢さんに、サーフィン、そしてハワイと茅ヶ崎について伺いました。

ホノルル

現役アマチュアサーファーの父親の姿を見て、自分もやりたい!と小学校4年生でサーフィンを始めたという歩夢さん。朝でも波があればサーフィンをしてから登校し、帰ってきてからもすぐ海へ。もちろん趣味のレベルではありません。トレーナーの指導のもと、筋力トレーニングも欠かさず、目指すは「WCT(ワールド・チャンピオンシップ・ツアー)」に出ること、そして2020年の東京オリンピック出場です。

サーフィンの聖地、ハワイ。その中でもサーフィンをするならノースショア(オアフ島)、感覚的には、茅ヶ崎の波の10倍くらいの波のパワーがあるそうです。その波の大きさ、海面の力は、そう簡単に操れるものではありません。また、独自の「ローカリズム」があり、地元のルールに従わなければならず、大会で優勝した副賞として参加した研修でハワイを訪れた歩夢さんは、数回しかチャレンジできなかったそうです。「ハワイの波に乗れれば、世界のどの海でも乗れる」というのは歩夢さんのお父さんの持論。「茅ヶ崎の海の雰囲気は楽しいけど、ハワイの海は厳しい」と歩夢さん。14歳にしてそれを体感しているのだから、これからの活躍がとても楽しみです。

「厳しい」という言葉を聞くと、練習もさぞかし大変なんだろうと思いきや、「辛いことは一つもなく、ただただ楽しい」と話してくれました。いわゆる部活のスポーツのイメージは「根性・苦労・努力」がつきものですが、歩夢さんの実践するサーフィンは少し違うようです。また、個人競技ではあるものの、同じような仲間は茅ヶ崎にはたくさんいるそうで、幼稚園から一緒の友人たちもサーフィンをやっており、お互い切磋琢磨して、皆で上を目指しています。また、若干14歳にして、周囲の人々やNSA(日本サーフィン連盟)茅ヶ崎支部、そして茅ヶ崎市への感謝の気持ちも忘れません。「支えてくださっている方があってこそ、心おきなくサーフィンができる。本当にありがたいです」と歩夢さん。

歩夢さんにとって初めて訪れた外国が、ハワイでした。子どもと大人がとても仲良さそうに遊んでいたのが印象的で、まちの雰囲気や食べ物もとても好みだったそうです。これからに向けて、「英語でのコミュニケーションのスキルももっともっと高めていきたい」と言います。ハワイに行く機会はそう簡単にはやってこないものの、ハワイ在住の友人もでき、SNSで繋がっているというのはまさに現代の中学生。もしハワイから友人が茅ヶ崎を訪れた際に案内したいのは、お気に入りのラーメン屋「ラーメン康屋(こうや)」とスケボーができる「湘南夢わくわく公園」だそう。

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話しているとまだあどけない歩夢さんも、東京オリンピックの年には17歳です。それまでハワイと茅ヶ崎を何度も行き来して、今よりもずっと、サーフィンとハワイをグッと身近に感じさせてくれるような選手になっているかも。3年後の歩夢さんに注目です。

市内協力店舗数 大幅アップ! アロハを着てお店に行ってみよう!

今年で4回目を迎えるホノルルウィーク。期間中にアロハシャツ着用者を対象として、市内の協力店で様々な特典が用意されるキャンペーンが開催されます。この協力店、なんと今年は過去最多の214店舗。独自のネットワークと、実際に足を使って協力店舗を増やしたのがホノルル市・郡姉妹都市交流委員会、全市的集中事業部会長の岩澤あゆみさん。岩澤さんは、もともと協力店だった経験から、様々なアイデアでより多くの人にこのホノルルウィークを知ってもらい、楽しく過ごしてもらおうと活動中です。

ホノルルウィーク

ホノルルウィークは、茅ヶ崎市が2014年にホノルル市・郡と姉妹都市協定を締結したことをきっかけにスタートした、市全体でハワイやホノルルを感じられ、まち全体が盛り上がることを目的としたキャンペーンです。開催期間中には、市内各所でハワイやホノルルにちなんだイベントなどが行われます。

ホノルル市・郡姉妹都市交流委員会 全市的集中事業部会長の岩澤あゆみさん

昨年までのホノルルウィークは、いわゆるイベントだったと感じていた岩澤さん。まちでイベントを開催しても市民に行き届かなければ意味がない。また、このホノルルウィークをツールとして活用し、参加の個店同士がつながる、市民と商業がつながることが一番必要なことと考え、まずは茅ヶ崎駅南口の個店を重点的に開拓。商店会や商工会議所に入っていない店舗にも声を掛け、参加したことがきっかけとなって、商店会や商工会議所へ入会した個店もあるとのこと。ホノルルウィークを通じて、まちをつなぐことができたと実感できる出来事だったそうです。

「イベントは3回以上続くと見直しが必要になってくる。4回目の今回で課題を抽出するためにも、昨年と同じように続けるのではなく、新しいやり方を模索していきたい。また、ホノルルウィークそのものの認知度があがり、多くの人が関わることを目指すのはもちろん、ホノルルウィークをきっかけに、それに“のっかる”ようなイベントが派生したり、コラボしたり、上手く活用してほしい」と岩澤さん。

約1ヶ月と期間も長くなり、始まってからの各店舗へのフォローアップやヒアリング、えぼし麻呂によるPR活動なども予定しています。今年のホノルルウィークからさらにステップアップして、長く続く夏の恒例行事として茅ヶ崎に根付いていってほしいですね。

ハワイの文化やイベントをまちの様々なところで目にする機会が増えてきた茅ヶ崎。茅ヶ崎で育つ子どもたちにとって、ハワイ・ホノルルは“一番身近な海外”ではないでしょうか。姉妹都市をきっかけに、ハワイについて知ってみよう、言葉を学んでみよう、という海外に目を向けるチャンスになると良いですね。その逆も然り、自分のふるさと、育ったまち茅ヶ崎についても、異国を通じて見えてくることがあるかもしれません。

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