豊かなワーク環境

働くまち 茅ヶ崎

株式会社アルバック

茅ヶ崎に唯一ある4年制大学、文教大学4年の寿松木香樹(すずきかな)です。大学では茅ヶ崎のまちづくりに関する研究をしています。この春から、茅ヶ崎市内で就職する事になっています。

大学1年から4年間過ごした茅ヶ崎は、海と里山に囲まれ、自然豊かなまちですが、いわゆる工業の盛んなエリアもあります。茅ヶ崎市内には約6,500の事業所がありますが、茅ヶ崎市と相模原市を結ぶ県道46号、「産業道路」と呼ばれる道路沿いの「中島・今宿・平太夫新田・萩園」地区は工業の盛んな地域となっていて、485事業所、約7,400人が働いています。(資料:「平成24年経済センサス活動調査」より)

今回は茅ヶ崎にある企業を通じて、茅ヶ崎の魅力をさらに発見したい、そしてみなさんにそれお伝えできればと思っています!

ドラマ「下町ロケット」のロケ地が茅ヶ崎に!

日曜夜9時に放送していたTBSドラマ「下町ロケット」、みなさんはご覧になっていましたか?実は「下町ロケット」のロケ地になった会社が茅ヶ崎にあります。それが株式会社アルバックです。まずはこちらの企業の取材を通して、湘南のイメージとはまたちがった茅ヶ崎の魅力を発見していきたいと思います!

それではさっそく行ってみましょう!

茅ヶ崎駅からバスで15分ほど、「アルバック前」というバス停で降りると、大きくてきれいな会社が目に入ります。

株式会社アルバック

正門から会社前を通り、中に入ってみると、とても清潔で静かな社内。

事務所の一室で、総務部専門部長の原田さんにお話を伺いました。

事務所の一室

1952年の創業以来、アルバックは「真空技術で産業と科学に貢献する」という企業理念のもと、真空を核としてエレクトロニクスや様々な産業で事業を展開してきました。真空の総合メーカーとしての強みを活かし、生み出された最先端技術は、あらゆる産業で活躍しています。

アルバックは創業当時、松下電器産業(現パナソニック)創業の祖、松下幸之助氏を筆頭に、弘世現(氏日本生命社長)、大沢善夫氏(大沢商会会長)、山本為三郎氏(朝日麦酒社長)、藤山愛一郎氏(日本商工会議所会頭)と、京福電鉄社長でもありアルバック初代社長の石川芳次郎氏という、素晴らしい6人の出資を受け誕生しました。(当時は日本真空技術株式会社)
そのうちの一人、藤山愛一郎氏に萩園にある大日本製糖の土地を紹介いただいたことにより、東京、横浜を経て今の茅ヶ崎に移転することになりました。

実はアルバックの技術で、私たちの身近なものがたくさん作られています。

例えばスマートフォンのディスプレイ、液晶テレビの液晶画面など、たくさんの製品を作る際には真空技術が欠かせません。その真空技術を作っているのがアルバックです。
「真空に関する技術を全て行う世界で唯一の会社」と原田さん。さらに、パソコンや携帯電話を作る工程の中の「スパッタリング」という技術は、どこの会社の工程の中にも必ず使われているそうで、そのシェアはなんと90%!!

一度は耳にしたことがある、有名な電子機器メーカーでアルバックの技術はたくさん使われており、最近では海外の会社向けの売上高が6割を占めるといいます。普段何気なく使っているスマートフォンやタブレット、液晶テレビなど様々なものが茅ヶ崎にある会社の技術を使って作られていたなんて!さらには世界で使われている技術だったとは、驚きです!

いざ工場見学!

何年振りかの工場見学にドキドキしながら、会社の中の様子を見せていただきました。

空気中にある小さなごみなどを取り払い、クラス1000という、とても清潔な部屋の中で実験的に製造を行っています。普段生活する空気は20000~30000くらいとのこと。清潔すぎるところで仕事をするのは大変なのだそうです。この工場から、社員の方々の試行錯誤と努力があって、なくてはならない技術と、それを実現するための機械が生まれています。

とっても薄いテレビ、それをつくる技術もここから生まれました。スマホ、自動車、太陽電池、さらにはエアーインチョコ、ポテトチップスの袋まで!
真空技術がなければ、ポテトチップスは今頃ぱりぱりのまま食べられなかったかもしれませんね。

また、茅ヶ崎における地域貢献活動も行っています。地域貢献活動の一環として、茅ヶ崎市の協力のもと2010年に「田んぼプロジェクト」を立ち上げ、2011年からは文教大学湘南総合研究所と協力して行っています。
「田んぼプロジェクト」とは、文教大学の学生や地域の方々と一緒に田植えから収穫までの活動を行うというもの。毎年社員の方々と一緒に、今シーズンで延べ600人近くの人たちが参加されたそう。実は、私のゼミの先生が関わっているということもあって、とても身近に感じられました。

さらに、近くの小中学校でも真空実験の出前講座を行っているそうです。最終的に自分の手元に届く製品ではないけれど、それができるまでの過程でなくてはならない真空技術。それを、子どもたちに楽しく学んでもらう工夫がされています。

下町ロケット小話

社長室や会社前など、アルバックで撮ったシーンがドラマの中で使われているそう。あの阿部寛と小泉孝太郎の対決シーンも、こちらで撮影されました。

アルバック

日中は社員の方々がお仕事をされているので、夜22時にスタンバイ、深夜2時に撮影開始というハードスケジュール。それでもぜひアルバックで撮りたいという監督の希望があって、今回の撮影が行われたそうです。録画映像が出たら、もう一度チェックしてみたいですね!

私自身、最近まで就職活動を行っていたこともあり、気になるのは会社の人から見た、自社の好きなところ。「好きなところは、自由闊達なところ。やる気のある人には面白い会社だと思います。」と原田さん。自由に技術のことを議論しあえる会社の雰囲気があるからこそ、新しい技術がどんどん生まれてくるのだと感じました。

取材が終わり、帰りは産業道路から茅ヶ崎駅まで散歩。萩園のあたりをゆっくり歩くのは初めてで、産業道路沿いの広々とした土地に、実は工場がたくさんあることを知りました。

さらに、世界でも使われている技術の一部が茅ヶ崎で作られているということを知って、工業のイメージがなかった茅ヶ崎の印象が変わりました。

今、皆さんがこの記事を読むために使っている電子機器にも、実は茅ヶ崎で作られた技術が使われているのです!

株式会社アルバック
〒253-8543
茅ヶ崎市萩園2500
TEL 0467-89-2033 FAX 0467-82-9114
ホームページ https://www.ulvac.co.jp

 


 

段ボール工場の裏側に潜入!

次は「株式会社ミヤザワ」の、茅ヶ崎工場で取材をしてきました!

株式会社ミヤザワは、段ボール事業とアウトソーシング事業の2事業が特徴の企業。1960年の創立以来、50年にわたる「ものづくり」を通じて様々なサービスを創造し、社会貢献にも力を入れている企業です。

今回はこちらの、荻園にある段ボール事業本部の工場に取材に行ってきました。

実はこの萩園地区にはたくさん工場があり、どの工場だろう、と迷ってしまうほど。歩いていくと、その中に白い工場とたくさん積まれた段ボールが目に入ってきました。

株式会社ミヤザワ

到着です!

さっそく事務所の中に入ってみると…

段ボール木馬

まず目に入ってきたのは、段ボールでできた木馬。木の木馬と変わりない強度と乗り心地で、子どもも楽しく遊べるものになっています。受付カウンターや待合のソファも段ボールでできていてさすがダンボール製造事業を行っている企業です。

想像を越えるダンボールの役割とそのつくり

段ボールの役割は、包む、守る、運ぶ、そして「飾る」。通信販売が増えた頃から、段ボールの需要も高まりましたが、最近では飾る段ボールも多いそう。段ボールパレット、イス・テーブル、フォトフレームなども需要があるとのこと。ダンボールでこんなに何でも作れてしまうとは思いもしませんでした。

みなさんは、段ボールの原材料って知っていますか?
実は、97%が古紙、残りの3%がパルプ等なのです。分別したあとはまた製紙工場へ送られ、再利用されます。
まさにリサイクルの優等生!

段ボールの構造

そして、段ボールはボール紙のライナというものに、波形のボール紙の中しんを挟んでできています。
それらをコーンスターチ、いわゆるとうもろこしの粉で貼りつけているのだそうです!こちらもまた意外な原料にびっくり!段ボールは想像以上に環境に優しい材料でできているんですね。

 

段ボールの仕組みを知ったところで、さっそく工場見学へ!

工場の入口から見えてくるこの大きな丸いものは全部原紙で、一本あたり2,800〜5,600メートル巻の長さです。一日あたり平均9万メートル、多いときは11万メートルも使うそう。この原紙を加工して、普段見る段ボールの紙にしていきます。

迅速に作業が行えるよう、オンラインで注文が入ったら、工場内の各所に指示を飛ばす仕組みになっています。

出来立ての紙

できたての紙は湯気が出ています。夏の工場内は締め切って作業するので、相当暑いであろうことが想像できます。

できた紙をさらに機械で加工して、最終的に様々な用途に使えるような段ボールの色、形にしていきます。オーダーによって印刷は全部違うので、それぞれに対応した版を使って作ります。

段ボールが作られていく過程は見た事がなかったので、だんだん形になっていく様子がとても新鮮です!
ものすごいスピードで加工されていくのですが、機械でできないところは手作業で行っているので、社員の方の一生懸命な姿も見ることができました。

工場内で説明
工場見学を終えたところで、社会貢献についてうかがったところ、湘南国際マラソン応援スポンサーとして、第一回大会より段ボールゴミ箱の提供などをされていました。

また、茅ヶ崎市内の高校の文化祭への廃材提供や、中高生の職場体験も行っているそうです。さらに、障がいを持った方のインターンも受け入れており、多様な働き方を受け入れている様子がありました。

厳しさの中にもあたたかさがある会社で、定着率はとても高いそう。工場で働くオペレーターも、ほぼ茅ヶ崎・平塚など湘南地域に住んでいる方が多く、出身も茅ヶ崎という方が多いそうです。

このまちならでは、息抜きにはサーフィンをするという社員の方も多く、夏場は仕事前に海へ行ってから出社するという人も。茅ヶ崎の自然を楽しんでいる方が多い印象でした。

今回工場見学をしてみて、段ボールのできる過程に驚きや発見がたくさんありました。そして、見学を通してお話をうかがう中で、地域に密着し様々な形で茅ヶ崎を支えてくれている会社なのだと感じました。
このような素晴らしい会社が、今後もっともっと茅ヶ崎を盛り上げてくれることと思います。

株式会社ミヤザワ
【段ボール事業本部】
〒253-0071 神奈川県茅ヶ崎市萩園2721
TEL 0467-85-4445 FAX 0467-58-4591
ホームページ http://www.ms-group.net

 

茅ヶ崎に暮し、茅ヶ崎の外で働く方もたくさんいる一方、茅ヶ崎に働きにやって来る人、茅ヶ崎に住み茅ヶ崎で働く人も。茅ヶ崎は遊びに来る、住むだけではなく、働くまちでもあります。

今回ご紹介した世界に通用するような企業、地元にしっかりと貢献する企業など、様々な業種の事業所が6,000以上あり、海や里山など自然のそばに身をおいて働けるという恵まれた環境。実際、趣味のサーフィンや畑仕事などを仕事の前後に楽しむ人もいます。さらに都心へのアクセスの良さ、新しい道路の開通による他のエリアへのアクセスも格段に早くなりました。

今後もたくさんの人たちがより良く働けるまちとして、また、このまちで働きたい、と思う人が増えるようなまちでありたいですね。


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